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2009年7月12日 (日)

妖怪の出てこない妖怪モノ

最近、京極夏彦の百鬼夜行シリーズにはまっています。
京極夏彦の本っていつも分厚くて難しそうでおどろおどろしいイメージがあったのですが、読んでみたら面白い。
というわけで、百鬼夜行シリーズの紹介です!

 
 

大まかなストーリーは、しがない作家の関口君や刑事の木場さん、探偵の榎木津が巻き込まれた事件を、古本屋兼神主兼憑きもの落とし屋の京極堂こと中禅寺秋彦が解決する、という話です。

 

何が面白いって、京極堂と愉快な仲間達(あるいは薔薇十字団)が面白い!
関口君や京極堂も好きですが、一番面白いのが榎木津です。

1巻の姑獲鳥の夏、2巻の魍魎の匣では、私はちょっと変わった人、という位のイメージだったのですが、3巻で変人、4巻からは奇人へと、どんどん悪い(←褒め言葉)方向へと変わっていきました。

特に4巻なんて、久遠寺老人が探偵を呼んでしまった!といって対・榎木津対策として別の宿にいた関口君を慌てて呼び出すなんて、扱いがあまりにも……(笑)
扱いというと関口君の扱いもかわいそうですけど。

  

彼らの殺伐とした友情が何とも言えず面白いです!
他にも、京極堂にとって本を読むことは息をすることと一緒な所とか、結構些細なところが面白かったりします。

 

まだ塗仏の宴までしか読んでませんが、面白かった話。

一番好きな話は4巻の鉄鼠の檻
一番読みやすかったです。榎木津がめちゃくちゃな感じで何より。
その次は魍魎の匣
京極夏彦を読むきっかけになった話です。
つまり、アニメをちょっと見てみて、思ったよりもおどろおどろしくなかったので、原作を読んでみよう、という訳なのです。
3番目が姑獲鳥の夏
死体見て慌てている榎木津が今の榎木津からは想像できない!(笑)

5巻の絡新婦の理絡新婦の理 や6巻・7巻の塗仏の宴 (宴の支度 )(宴の始末) は、黒幕がいるけど、法的にどうにかすることができないような話なので、ちょっと苦手だったりします。
絡新婦の理は、警察官人生棒に振って榎木津の元へ弟子入り志願しちゃった益田君の行く末ばっかり気にしながら読んでました(笑)
そんな益田君も大好きです!


 

ちなみに、分厚いので、ストーリーも少し複雑な所はありますが、一番長いのは京極堂のお話。
妖怪とか小難しい話を延々とわかりやすく話してくれるので長くて途中で飽きますが、きちんと読み込めば、理解できるようになっています。

鉄鼠の檻なんて、京極堂が関口君を箱根旅行に誘うだけで、新書版で20ページ費やしているのを確認しました。
そりゃ、分厚くなるわな(笑)

このシリーズは短編もあって、そっちは百鬼夜行―陰 ・ 百器徒然袋―雨 しか読んでませんが、そのうち雨の方は榎木津がメインの話になっているので笑いが止まらずすごく楽しかったです。

このシリーズ読んでいない人にも百器徒然袋-雨はオススメです。

 

というわけで、殺人事件とかはありますが、絵に描いたような妖怪は出てこないし、分厚くてもそれ程難しい訳ではない(というより、難しいけど、わかりやすい解説がついてる感じ)ので、オススメです。

ちなみに、最大の見所は、ページの最後で必ず文が終わるようになっている所だと思います。
新書・文庫で文章の違いを比べてみるのも面白いかも知れません。

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